遊女が写っていない吉原遊郭の絵葉書。
華やかな彼女たちの姿が見えない分、なんとなく淋しげで刹那的な雰囲気を感じる。
新吉原(しんよしわら)
浅草北部にあった遊郭。当初、日本橋葺屋町ふきやちょうの東側に開設したが、明暦2(1656)年に移転を命じられ、翌年の明暦の大火の後、浅草千束村へ移った。以前を元吉原、以後を新吉原と呼ぶ。最盛期には3,000人の遊女を抱えていた。日本堤から衣紋坂を通り、堤から遊郭が見えないように曲がった五十間道を経て、大門をくぐって入る。日本堤から衣紋坂へと曲がる東角に柳があり、客が振りかえって名残を惜しむ位置にあるために「見返り柳」と呼ばれる。周囲には「御歯黒溝おはぐろどぶ」と呼ぶ堀をめぐらし、出入り口は大門一か所として、遊女の脱走を防いだ。中央の大通り「仲之町」には、春には桜を、秋には紅葉を移植するなど、人工的な楽園を演出した。
出典:錦絵でたのしむ江戸の名所
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Yoshiwara’s picture postcard in which a ‘Yujo’ doesn’t come out.
‘Yujo’ indicates the lady and the girl who sell her favours.
Yoshiwara has shone out from the old days as a red-light district.
Showy they don’t come out in this picture, so they look maybe lonely.
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